オンラインミーティングで感じる違和感の正体と対策


こんにちは、@24guchiaです。

コロナの影響でリモートワークがデフォルトになり、世間的にもオンラインミーティングも増えてきましたね。僕はベルフェイスに去年の 11 月より入社しており、入社以来ほぼフルリモートワークです。

ベルフェイス株式会社に入社しました

ただ、入社当初、オンラインミーティングが苦手でした。

苦手な理由はなんとなく違和感を感じるとからいうふわっとした認識だったのですが、最近読んだ調査的面接の技法で原因がわかったのでまとめておきます。


ノンバーバルコミュニケーションの種類と量

コミュニケーションには言語によるバーバルコミュニケーションと、体制や仕草から読み取る言語以外のノンバーバルコミュニケーションがあります。

本から引用すると、伝わるメッセージの内、バーバルコミュニケーションは 35%、ノンバーバルコミュニケーションが 65% とあり、ノンバーバルコミュニケーションのほうが比率が多いです。

コミュニケーションにおいて重要な位置を占めるノンバーバルコミュニケーションは動作やパーソナルスペースなど種類がありますが、そのうち、動作について取り上げます。動作は下記の種類に分けられます。

  1. 表情
  2. 視線
  3. アイコンタクト
  4. うなずき
  5. 笑い
  6. 姿勢

嘘は少し分かりづらいですが、嘘をついているときに視線が泳いだり、手振り身振りが増えたりといった動揺のたぐいです。

オンラインミーティングで失われるコミュニケーション

オンラインミーティングだと、ノンバーバルコミュニケーションの一部が失われます。上に挙げた 7 つのうち、こぼれるコミュニケーションに×を付けました。

種類 可否
表情
視線 ×
アイコンタクト ×
うなずき
笑い
姿勢 ×

こうして見ると、コミュニケーションで大きな割合を占める、ノンバーバルコミュニケーションの半分近くが失われていることになります。

オンラインミーティングだと、普段の会話以上に発言かぶりが多いように感じます。これは視線を合わせたり、アイコンタクトしたりという会話の主導権を渡すコミュニケーションができていないからのようです。

また、姿勢も見えません。前のめりで話を聞いているのか、背もたれによっかかって、大して聞く気もないのかを読みとることができない。嘘を△にしたのは、手をもじもじしたりといった一部の動作が見えないから、△にしました。

画面共有して話すと、参加者の顔も小さくなり表情すら見えづらくなるので、より一層コミュニケーションが難しく、孤独感を感じることもありますね。

対策

原因がわかれば、対策はかんたんです。オンラインミーティングでも使えるノンバーバルコミュニケーションの頻度を上げたり、代わりのコミュニケーションをすることで違和感を減らすことができます。

嘘については、オンラインミーティングとは趣旨が外れるので外してあります。

オンラインでも伝わるコミュニケーション

表情

オンラインミーティングでも相手の表情は見えます。わざとらしくする必要はないですが、いつも以上に表情を出すことが重要です。

うなずき

うなずきはオンラインミーティングで見せることができるノンバーバルコミュニケーションの一つです。特に日本人は諸外国に比較すると、うなずきをすることが多いとのことです。

話を聞いていることを相手に伝える意図があるので、普段より意識的にうなずきを増やすと良さそうです。

笑い

笑い自体には微笑みといったポジティブな笑いから、嘲笑といったネガティブな笑いまでいろいろな種類の笑いがあります。そういったものを混同しないように気をつける必要はありますが、これはオンライン・オフライン問わずです。

僕はけっこう話す側に回ることが多いのですが、聞いている人が笑っているのを見ると安心します。笑いを見せるのが難しいようであれば、言葉で感想を伝えるのもよいかと思います。

オンラインで伝わらないコミュニケーション

視線

カメラのほうを向いているだけで、視線がどこを向いているかはよくわかりません。

視線には次話してほしいといった会話の主導権交代や意見を求めるといったコミュニケーションの際に使われることが多いです。これができなくなるので、話し終わったら「以上です」と言って、話しが終わった旨を伝えたり、「〇〇さんの意見はどうですか」と言葉で明示的に伝えることで解決できます。

アイコンタクト

アイコンタクトには相手の話を聞いていますよと言った意図を伝えることができます。

オンラインミーティングではアイコンタクトもできませんね。コンタクトできているように見えて、ただ単に画面を見ているだけといったことはよくあります。

話の途中で相手の話しを遮らない程度に、「うんうん」や「へー」と言った肯定の言葉を口に出すと、アイコンタクトの代わりになります。

姿勢

オンラインだと、見えてるようで意外と見えていないのは姿勢です。話を言葉通り前のめりで聞いてくれているのか、興味がなくて背もたれにふんぞり返って聞いているのかは画面からは読み取りづらいです。

ちゃんと姿勢が見えるようにするには、遠くにカメラを置いて、全身が映るようにするしかないですが、そうすると表情が見えづらくなるし、あんまり現実的ではないですね。姿勢に代わるノンバーバルコミュニケーションはあまりないため、他のコミュニケーションを意識するようにしましょう。

まとめ

表情やうなずき、笑いと言ったオンラインでも使えるノンバーバルコミュニケーションを意識的に行い、普段のミーティングよりも言葉を用いてより明示的な主導権の交代を促すことでオンラインで使えなくなったノンバーバルコミュニケーションを補っていくことでだいぶ改善されます。

僕は普段リーダーとして会議をファシリテーションしたり、勉強会で登壇したりと、話す側に回ることが多いです。その際にうなずきが多い人や笑ってくれる人がいるととてもうれしくなるので、そういう参加者が増えるといいなと思っています。