エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社に入社しました


こんにちは、@24guchiaです。

 

2021年1月1日付けで、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(以下 N コム)に入社しました。

数ある企業の中から、なぜ N コムに決めたかをまとめておきます。

前職であるベルフェイス株式会社の退職エントリーはこちら。

ベルフェイス株式会社を退職しました

入社を決めた理由

WebRTC に携われる

N コムでは、 SkyWay という WebRTC をかんたんに使えるようにするプラットフォームの開発(PaaS)・販売をしています。
https://webrtc.ecl.ntt.com/

僕はこのプロダクトの運用保守チームにアサインされました。ゴリゴリと WebRTC に携われるため、僕の技術的志向と一致した点が非常によかったです。

WebRTC に携われる #とは

上で WebRTC に携われると書いていますが、実はかなりファジーな言い回しです。

僕が考える WebRTC に携わる方法は下記の通りだと思います。

  1. WebRTC の低レベルレイヤーの開発
  2. WebRTC のサービスプロバイダー側へ入る
  3. WebRTC のサービスを使って、新しいサービスを作る(エンジニアとして開発する)
  4. WebRTC のサービスを使って、新しいサービスを売る(起業やマネジメントでビジネスに責任を持つ)

1 は Google 社などに入って、新たなプロトコルを作ったり、改修をしたりするという WebRTC をまさに開発するパターンです。

2 は SkyWay や時雨堂、 Twilio といった WebRTC を使いやすくするサービスプロバイダーです。

3 はベルフェイスやレバレジーズの電話プロジェクトといったサービスプロバイダーを利用し、新たにサービスを開発と保守運用するパターンです。

4 は上記のサービスのビジネスに責任を持つパターンです。

この携わり方の中で僕はどれが向いているのか、まだ判断がついていません。

今まで、 3 のパターンを指して、 WebRTC に携わりたいと言っていましたが、ベルフェイスに入り、 4 のパターンも可能性があるなと感じました。

その点、 N コムでは 2,3,4 のすべてに携われる可能性があります。この点を考えると、たくさんの選択肢から自分にあった選択を取れそうという点が非常に魅力的でした。

アジャイル、スクラム開発を大企業ながら本格導入している

前職で認定スクラムマスターを取るまでに勉強を進めた、アジャイルやスクラム開発を本格導入している点も魅力でした。

アジャイルな開発やコミュニケーションを取るためのオフィスを作るという徹底ぶりもすばらしいですねw
アジャイルな開発・コミュニケーションを促進する新オフィスを作りました – Lean Agile

先日、上記オフィスの LAB を見学してきましたが、広々としていてバロンチェアにスタンディングデスク、大きなディスプレイときれいで便利そうなオフィスでした。ダンベルやボードゲーム、 Switch も置いてあったりして、居心地もよさそうです。作業もできるし、作業後はワイワイできる場所という印象で、コロナァじゃなかったらなあと思います。

前職では小さいチームでのスクラム開発にとどまっていましたが、大手ではどのように実現しているのかが非常に学びになりそうです。

リーダー経験が高く評価された

転職時の面接ではベルフェイスで取り組んでいたチーム構築や 1on1, 採用面接の仕組み作りなどを話しました。このような取り組みが高く評価されたのが純粋にうれしかったです。

エンジニアとして技術力をさらに特化させていくのか、リーダーとしてマネジメントを強化していくのかという点も悩んでいる旨を伝えて、何が向いているのかを模索していきたいです。

大企業に入ってみたかった

前前職のレバレジーズはもう大企業と呼んでも申し分ないほど、大きな企業になりましたね。ただ、僕の入社当時はたしか 300 人もいなかったと思うので、大企業ではなかったです。

今までの経験として、大企業に入ったことがなかったので、今までと違った経験が積めそうで楽しみです。

福利厚生

入社前の説明で福利厚生について聞かせていただいたところ、そんなところまで福利厚生が行き渡っているんだ!とびっくりしました。

特に入社したタイミングで有給が付与されるのは非常に助かります。

また、福利厚生とは毛色が違いますが、外部技術顧問にそうそうたるメンバーが就任されています。
ソフトウエア開発力のさらなる強化へ及川卓也氏・吉羽龍太郎氏・和田卓人氏がNTT Comの社外技術顧問に就任

このような技術顧問から支援を受けられるのは、エンジニアとしては福利厚生と言ってもいいのではないでしょうか。楽しみです。

給料

少し特殊なのですが、給料はいいです。福利厚生が充実した上で給料がいいということは・・・後はわかるな?

テレイグジスタンス領域をカバーしている

テレイグジスタンスは遠隔操作のロボットです。有名どころだと、 OriHime でしょうか。

SkyWay でのテレイグジスタンスの取り組みは下記です。
https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2019/0830.html

僕が WebRTC の次にやりたい領域は、物理と WebRTC を組み合わせたリアルタイムで遠隔のモノを動かす領域です。長年、肩にアームロボットを付けて 4 本腕にしたいと言っていて、その第一歩になるんじゃないかと考えてます。

テレイグジスタンスはオフィスでは SkyWay チームの近くあると伺っていて、スキあらば話を聞いて、どんなことをやっているのか勉強していきたいです。

N コムのここが良さそう

大企業ながら自由な雰囲気を感じる

大企業はちょっと苦手かもな〜と思ってたりするのですが、面接をする中で思ってた以上に自由な雰囲気を感じています。

面接でも若い方が担当されていたり、面接を進めていく上でもけっこうぶっちゃけますね〜みたいな内容を教えてくれたりと、思ったよりカジュアルだなと感じました。若手への権限委譲も進めているとのことで、いい傾向だと考えてます。

大企業ならではのアレヤコレヤもありそうですが、じゃあ中小企業ならそういうのがないかというと僕の経験上、中小企業でもアレヤコレヤは大いにありました。そのため、大企業だからどうこうというのは正確じゃないなと考え直してます。

界隈のプロが多くいる

WebRTC ミートアップで発表してるの見たことある!って人や WebRTC やアジャイルで調べてるときによく資料参照している人!とかがたくさんいますね。技術顧問も超有名人だし、入社当日にお話したライブ配信の裏話もとても楽しかったです。

副業OK

オファー面談でも副業 OK の旨伝えられていました。とはいえ本当はどうなの?って思ったりしたのですが、WebTransport & WebCodecs meetup vol.0のイベントで大々的に副業募集をしていたのをみて、実態も伴っているんだと安心しました。

というわけで、僕宛に副業のオファーありましたら DM お待ちしておりますw

入社までにやったこと

N コム主催のイベントに参加

主催しているイベントが多く、どういう雰囲気でやっているのかが非常に参考になりました。

何度か参加している WebRTC Meetupや、WebTransport & WebCodecs meetup vol.0に参加し、 WebRTC 得意な人が多いのでがんばらないとと改めて感じました。

また、個人的に印象深かったのは NTT Communications Digital Showcaseでした。規模も大きいし、講師の方もそうそうたるメンバー。内容も興味深かったです。

小さいイベントでも大変なのに、この規模を開催できるっていうのはやっぱり大企業だなーと思いました。

Qiita TEAM に参加して SkyWay について知見をためる

社内の知見を Qiita TEAM にためており、入社前に事前にやれることなんか教えてくれって言ったところ、招待してもらえました。内容は泥臭いことや大変そうなことなども書いてあり、培ってきた整理力が試されるなと思ってます。

Qiita にはほとんど個人で書いていないのですが、書きやすいし、外部公開すれば SEO も強そうだし、まあ流行るよなあって改めて感じました(弱小ブロガー感)。

入社してやりたいこと

SkyWay の導入事例を増やす

僕個人としては SkyWay を使った企業が、ビジネスとして売上を立てられるためにどうすればいいかの部分を深堀りしたいなと考えてます。

競合としては時雨堂の Sora(若干毛色違いますが・・・)や agora.io, Twilio。 OSS まで範囲を広げると、 MediaSoup や Jitsi も入ってきそうです。これら競合と比較して、

選ばれたのは SkyWay でした

となるような強みを作って売り出していける特徴づけができるよう、戦略を考えてみたいです。

WebRTC に携われるの詳細化をする

上にも書きましたが、 WebRTC に携わりたいがふわふわしてます。そのため、今後数年単位でどのようなキャリアパスにしていくかも決まりきっていません。もっとかっちり決めて、 5 年先 10 年先を見据えられるようにしたいです。

僕のスキルセットは流れとはいえ、少し特殊なのでなんとなくで行くと、あるタイミングでどん詰まりになるリスクがあると感じています。そのため、今後数年どうやって食っていくかは解像度を上げて考えられるようにしていくつもりです。

まとめ

すでに今週から出社していて、いろいろと知見を溜めている真っ最中です。

同じチームだと実は最年長ということで、今までの社会人経験を活かして、違う角度からの改善提案を行い、チームの活性化を図っていきたいです。